クレディ・スイスは最新リポートで、中国でパイプライン事業を手掛ける国有企業が同部門の切り離しを開始し、シノペック冠徳(
00934)が先陣を切ったとの見方を示した。シノペック冠徳の発表タイミングは市場にサプライズと受け止められており、ペトロチャイナ(
00857/
601857)と子会社の昆侖能源(
00135)も早ければ数日以内に追随すると可能性があるとみている。『AAストックス』が22日伝えた。
シノペック冠徳(
00934)は21日大引け後、全額出資する経貿冠徳発展の株式100%を32億2000万元で国家石油天然気管網集団に売却することで合意したと発表した。クレディ・スイスは、シノペック冠徳が公表した売却額に基づけばバリュエーションはPBR1.43倍となり、2014年に陝西省楡林と山東省済南をつなぐパイプラインが注入された時点の評価額に相当すると評価。市場が予想したパイプライン部門分離時のバリュエーションであるPBR1倍を上回る上、受け取る32億元は全て現金だと指摘した。