22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。前場終値は前日比0.08%高の25655.88ポイントだった。中国企業指数は0.43%高の10490.56ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で738億2000万HKドル。
ハンセン指数は安寄り後、プラス圏に浮上し上げ幅を拡大したが、前日終値付近まで戻して前場の取引を終えた。欧州連合(EU)首脳が新型コロナ「復興基金」について合意したことなどが好感される一方、「香港版ナスダック指数」に当たる「ハンセン科技指数」の発表を受けて前日に大きく買われた銘柄が利益確定で売られ、相場の重しとなった。
個別では、原油先物相場の上昇を受けてペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)など石油株が高い。金の現物価格が約9年ぶりの高値を更新したことを好感し、山東黄金鉱業(
01787)や紫金鉱業集団(
02899)など産金株も買われた。大株主が取締役罷免の要求を撤回したと発表したエスプリ(
00330)は7%近く上昇。半面、ハンセン科技指数に採用される見通しのテンセント(
00700)や瑞声科技(
02018)がさえない。