21日の香港市場は買いが先行するか。株価指数を運営するハンセン・インデックシズが17日、「香港版ナスダック指数」に当たる「ハンセン科技指数」の詳細を発表したことを材料視し、ハイテク関連株の買いが活発になりそうだ。「ハンセン科技指数」はアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、美団点評(
03690)、小米集団(
01810)などのニューエコノミー株に加え、舜宇光学科技(
02382)、SMIC(
00981)などネットワーク、フィンテック、クラウド、電子商取引関連の30銘柄を採用する見通し。27日から算出・公表を開始する。
前日のNY市場でダウ平均は小幅に3営業日ぶりに反発。米国で新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりしており、米経済への懸念が上値を抑えた半面、ワクチン開発を巡る材料がある程度投資家心理を改善した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2.5%高と過去最高を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(
00005)、香港証券取引所(
00388)、テンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)などが香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を240ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。