16日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅反落。終値は前日比2.00%安の24970.69ポイントだった。中国企業指数は2.47%安の10133.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で1997億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高寄り後にマイナス圏に沈んだ。寄り付き後に発表された中国の4−6月期実質国内総生産(GDP)は事前予想を大きく上回ったが、市場では予想を下回った6月の小売売上高にも注目が集まった。指標発表後は材料出尽くし感が広がり、軟調な中国本土相場や時間外の米ダウ先物も相場の重しとなるなか、ハンセン指数はずるずると下げ幅を拡大。節目の25000ポイントを割り、結局、終値ベースで6月30日以来、およそ2週間ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国IT大手のテンセント(
00700)が大幅安。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は12%下落。7月上旬の乗用車販売が前月比で減少したとの報道が材料視された。中国生保大手の中国人寿保険(
02628)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)などが大きく売られた。半面、銀行株の中国工商銀行(
01398)と中銀香港(
02388)が上昇した。
中国企業指数構成銘柄では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が12%近く下落。証券大手の中信証券(
06030)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)が大幅安となった。半面、銀行株の中国郵政儲蓄銀行(
01658)と中国農業銀行(
01288)が買われた。