野村インターナショナルは最新リポートで、中興通訊(
00763)の目標株価をこれまでの26HKドルから27.5HKドルに引き上げた。投資判断は「中立」を維持。売上高予想を据え置く一方、利益見通しの改善を見込み、利益予想を4−12%引き上げた。『AAストックス』が16日伝えた。
野村は、新型コロナウイルスの影響を受けて中国本土で次世代通信規格「5G」の整備に遅れが出ているものの、下半期に通信キャリアがインフラ投資を強化するとの見方を示した。5Gネットワークの整備の加速から中興通訊が恩恵を受け、2020−22年の売上高年平均伸び率は16%増加すると予想。ただ、地政学的リスクが依然として存在すると指摘した。11月の米大統領選挙前は引き続き華為技術(ファーウェイ)や中興通訊を排除する動きが出る可能性があり、株価に影響するとみている。5Gサプライチェーン分野では中国鉄塔(
00788)を選好するとした。
中興通訊の株価は日本時間午後4時37分現在、前日比5.25%安の23.45HKドルで推移している。