16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.17%安の25183.08ポイントだった。中国企業指数は1.51%安の10234.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1053億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。注目された中国の4−6月期実質国内総生産(GDP)は市場予想を上回る結果。ただ、材料出尽くし感が広がるなか、軟調な中国本土相場や時間外の米ダウ先物とともにハンセン指数も売りが優勢となった。指数は結局、20日移動平均(前引け時点で25193.16ポイント)をやや下回る水準で前場の取引を終えた。
個別では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が7%近く下落。7月上旬の乗用車販売が前月比で減少したとの報道が材料視された。中国IT大手のテンセント(
00700)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が安い。きょうA株を上海市場の「科創板」に上場させたSMIC(
00981)は17%の大幅安となった。半面、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、欧州金融大手のHSBC(
00005)などが買われた。