15日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.01%高の25481.58ポイントだった。中国企業指数は0.14%安の10390.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で1641億7000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高を好感して高く始まったが、徐々に上げ幅を縮小してマイナス圏に沈むと、その後は前日終値付近で推移し、わずかに上回って取引を終えた。トランプ米大統領が14日、香港への優遇措置を撤廃する大統領令に署名したと発表。香港の高度な自治を損なった中国の当局者や金融機関に制裁を科す「香港自治法案」にも署名したと伝わり、米中関係の緊張化が相場の重しとなった。また、あす発表される4−6月期中国国内総生産(GDP)を前に積極的に買い進む動きも限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、ゲーム会社の仏Voodooの株式取得を計画していると伝わったテンセント(
00700)が3%超上昇し、指数を押し上げた。申洲国際集団(
02313)や創科実業(
00669)の上昇も目立った。半面、瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)など通信関連が安い。ジョンソン英首相が華為技術(ファーウェイ)の製品を5G移動通信システムから遅くとも2027年までに完全排除すると発表したことが嫌気された。きのう高かったサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。
この他では、半面、海南美蘭国際空港(
00357)が20%超の大幅高。2020年6月中間決算で大幅増益となる見通しを明らかにした中聯重科(
01157)は6%超上昇。半面、A株があす上海「科創板」に上場するSMIC(
00981)が8%超下げた。