14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.69%安の25335.96ポイントだった。中国企業指数は1.99%安の10365.40ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1038億HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、下げ幅を拡大した。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた景気悪化懸念が重荷。香港で一度収束していた新型コロナの市中感染がここ1週間に急増し、香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は13日夜、新型コロナ対策の強化を発表した。本土市場が反落したことも嫌気されている。もっとも、下値支持として意識されている25300ポイント(『香港経済日報』)付近では下げ渋り、中盤以降はおおむね同水準付近でもみ合った。
個別では、このところ買われていた民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、IT大手のテンセント(
00700)、中国生保大手の中国人寿保険(
02628)や、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)が安い。新世界発展(
00017)、太古A(
00019)など香港地場系銘柄の一角が売られた。半面、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が大幅逆行高。広東省当局がマカオへの旅行者を14日間隔離する措置を15日から取りやめると発表したことが好感された。