13日のNY株式相場は高安まちまち。新型コロナウイルスの感染拡大が続いたものの、ファイザーとバイオエヌテックが開発中のコロナワクチンへの期待を背景に中盤まで堅調に推移した。しかし、カリフォルニア州がレストランや映画館、バーなどの営業休止を決めたことで主力ハイテク株を中心に失速した。S&P500は一時1.58%まで上昇し、6月上旬以来、約1カ月ぶりに昨年末水準を回復したが、0.94%安と反落して終了。ナスダック総合は一時1.95%高まで上昇し、今年に入り31回目の史上最高値を更新したが、2.13%安と4日ぶりに大幅反落して終了。一方、ダウ平均は563米ドル高(+2.16%)まで上昇後、10.50米ドル高(+0.04%)と小幅に続伸して終了。マイクロソフト、ウォルト・ディズニーが2-3%下落したものの、ファイザーが4.08%高となったほか、ユナイテッドヘルス、ゴールドマン・サックス、ジョンソン・エンド・ジョンソンの上昇が支えとなった。
フロリダ州で一日のコロナ感染者数が1万5299人と過去最多を記録し、全米の新規コロナ感染者数が3日連続で6万人を上回ったが、米国食品医薬品局(FDA)がファイザーとバイオエヌテックが開発中の4つのコロナワクチンをファーストトラック(優先承認審査制度)に指定したことで、ワクチン開発期待が高まった。両社は2020年末までに1億人分、2021年中に12億人分のワクチンを供給できる見通しだとした。しかし、午後にカリフォルニア州の屋内営業禁止報道を受けてセンチメントが一変。上昇してスタートした主力ハイテク株は、ネットフリックスが4%超下落し、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムが3%超、フェイスブックが2%超下落。テスラも一時16%超上昇したが、3.06%安で終了した。投資家の不安心理を示すVIX指数は32.19ポイントと前日比4.90ポイント上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 26225.07 26639.09 26044.23 26085.80 10.50 0.04
S&P500 3205.08 3235.32 3149.43 3155.22 -29.82 -0.94
NASDAQ 10729.92 10824.79 10368.04 10390.84 -226.60 -2.13
CME225先物 22590.00 22850.00 22515.00 22540.00 -170.00 -0.75
FT100 6176.19 6176.19 6176.19 6176.19 80.78 1.32
DAX 12817.19 12836.41 12688.94 12799.97 166.26 1.31
為替(ドル/円) 106.89 107.31 106.77 107.27 0.37 0.34
WTI先物 40.35 40.72 39.47 40.10 -0.45 -1.11
金(Gold)先物 1803.40 1818.80 1802.10 1814.10 12.20 0.68
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。