私立学校の経営大手、睿見教育国際(
06068)は10日大引け後、同日開いた臨時株主総会で、同社の中国平安保険(
02318/
601318)に対する債務の株式転換を認める決議が否決されたと発表した。中国平安保険の全額出資子会社は2018年の信用供与合意に従い、貸付金を睿見教育国際株に転換する予定だったが、条件である株主の承認が得られなかった。中国平安保険が転換後の株式の買い取りを睿見教育国際の支配株主で執行取締役を務める劉学斌氏に求める権利(プットオプション)も否決された。
仮に債務の株式転換が実施されれば、睿見教育国際の発行済み株式は20億4700万株から21億7200万株に拡大する見込みだった。臨時株主総会では、劉学斌氏や共同保有者が規定に従い決議への投票から除外され、少数株主(持ち株比率は計26.62%)だけが決議に投票。反対票が94.01%に上った。決議を採択するには50%の賛成が必要だった。
睿見教育国際の株価は日本時間午前11時57分現在、前営業日比8.68%高の3.63HKドルで推移している。