10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比1.17%安の25902.86ポイントだった。中国企業指数は1.62%安の10607.66ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1088億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は始値で心理的節目の26000ポイントを割り込んだ。前日終値は約4カ月ぶりの高値圏だっただけに、利益確定売りが出やすい。前日のNY市場でダウ平均が下落したことが嫌気され、リスク回避の売りが膨らんだ。米国では8日の1日当たりの感染者数が過去最多となり、経済活動の再開期待が一段と後退した。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。
個別では保険株の中国人寿保険(
02628)や中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が売られ、相場の重荷となっている。原油安を受けて石油株のペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)は軒並み安。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も大きく売られた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅に反発。医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)が買われている。