週明け6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に5営業日続伸。終値は前営業日比5.71%高の3332.88ポイントだった。深セン成分指数は4.09%高の12941.72ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5661億元と、商いが膨らんだ。
上海総合指数は高く寄り付くと、ほどなくして心理的節目の3200ポイントを回復し、その後もほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。後場には3300ポイントに乗せ、終値は2018年2月6日以来、約2年5カ月ぶり高値を更新。中国経済の回復を見込んだ買いが優勢。先週発表された6月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が10年ぶりの高水準となるなど、景況感の改善が顕著になる中、4−6月期の国内総生産(GDP)はプラス成長に転じるとの見方が広がった。海外資金の流入の加速も好感。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が前週末に続き大幅な買い越しになった。
セクター別では、証券が全面高。深セン証券取引所が「創業板」の株式新規公開(IPO)に関する新たなガイドラインを発表したことや、信用取引の規制緩和などが材料視された。保険、銀行、石炭、非鉄金属なども軒並み高となるなど、全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、不動産デベロッパーの緑地控股集団(
600606)、保利発展控股集団(
600048)や証券株の東方証券(
600958)、招商証券(
600999)、中信証券(
600030)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)などがストップ高を付けた。
上海B株指数は6.05%高の238.27ポイント、深センB株指数は2.89%高の925.07ポイントとともに大幅に5日続伸した。