2020-07-03 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、米株高を好感 利益確定売りは重荷
3日の香港市場は前日の米株高を受けて買いが先行も、上値が重いか。6月の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことで世界景気の失速懸念が後退する半面、新型コロナウイルスの感染拡大が引き続き相場の重荷となるだろう。前日のハンセン指数は大幅に続伸し、終値ベースで3月11日以来およそ4カ月ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが出やすい状況。3月に付けた高値の25392.51ポイントが上値メドとして意識されそうだ。
中国本土市場の値動きが香港の相場を左右する展開が予想される。週明けにかけて発表された6月の中国PMIが軒並み改善しており、中国景気回復への期待は高い。1日には中国人民銀行(中央銀行)が中小企業や農家への融資促進を目的に再貸出金利を引き下げた。ただ、上海総合指数は約5カ月半ぶりの高値圏にあり、もう一段の上昇には中国当局が打ち出す具体的な景気刺激策や金融緩和が必要になりそうだ。なお、3日の米株式市場は独立記念日の振り替え休日のため休場。海外投資家の売買が細る可能性がある。