休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅続伸。終値は前営業日比2.85%高の25124.19ポイントだった。中国企業指数は3.06%高の10056.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で1759億9000万HKドルと、大商いとなった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移。今週に入って中国で発表された官民の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)がともに予想を上回るなど、景気回復期待が高まり、買いの勢いが強まった。本土株高や本土投資家による相互取引制度を通じた香港株売買が大きく買い越したことも追い風となるなか、指数は後場に入り、上げ幅を拡大。結局、終値ベースで3月11日以来、およそ4カ月ぶりの高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国生保最大手の中国人寿保険(
02628)が9%超上昇したほか、本土不動産株の華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)が大幅高。中国IT大手のテンセント(
00700)が上場来高値を更新。取引所運営の香港証券取引所(
00388)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)なども大きく買われた。半面、電動工具メーカーの創科実業(
00669)や医薬品メーカーの石薬集団(
01093)がさえなかった。
中国企業指数構成銘柄では、不動産デベロッパーの融創中国(
01918)が14%台の大幅高。証券大手の中信証券(
06030)、保険大手の中国太平保険(
00966)、ビール大手の華潤ビール(
00291)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)などが大きく上昇した。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が下落した。