2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比2.13%高の3090.57ポイントだった。深セン成分指数は1.29%高の12269.49ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆800億6900万元に上り、大商いとなった。
上海総合指数は寄り付きこそ前日終値をわずかに下回ったものの、その後はプラス圏で堅調に推移し、大引けにかけて上げ幅を拡大した。前日に発表された6月の製造業PMIが官民ともに予想を上振れたことで投資家心理が改善し、ほぼ全セクターで買いが優勢となった。香港市場との相互取引制度を通じた「北向き」資金の流入も指数を押し上げ、指数は結局、1月20日以来、5カ月超ぶりの高値で取引を終えた。セクター別では、証券、保険、銀行など金融関連が全面高となり、相場の上げを主導。石炭、空港・航空、港湾も全面高だった。
A株市場では、バリュエーション面での割安感が意識され、招商証券(
600999)や光大証券(
601788)がストップ高を付けた。主要100都市の新築住宅価格が上半期に前年同期比で1.27%上昇したことなどが好感され、金科地産集団(
000656)や緑地控股集団(
600606)もストップ高を付けた。株価上昇が続く酒造株では、貴州茅台酒(
600519)と宜賓五糧液(
000858)が上場来高値を更新した。
上海B株指数は2.20%高の219.50ポイント、深センB株指数は1.41%高の892.23ポイントとともに3日続伸した。