2020-07-02 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】上値の重い展開か、中国の景気回復期待は支えに
休場明け2日の香港市場は上値の重い展開か。1日の米NY株式相場はまちまち。ハイテク株主体のナスダック総合が過去最高値を更新した一方、ダウ平均は下落。米経済指標の改善や新型コロナウイルスのワクチン開発が伝わったが、コロナ感染者数の増加が嫌気された。時間外のダウ先物は軟調に推移している。香港では「国家安全維持法」が施行され、1日に370人超が同法に違反したとして逮捕。同地での抗議集会や米中関係の悪化懸念が相場の重しとなるだろう。また、米市場では3日の独立記念日の休場を前に発表される6月雇用統計に注目が集まっている。香港でも結果を見極めたい投資家の様子見ムードが広がりやすくなりそうだ。
一方、中国経済を巡っては、官民の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)がともに予想を上回る結果となり、景気回復期待が高まっている。金融政策では中国人民銀行(中央銀行)が農家と小企業を支援するため再貸出と再割引の金利を引き下げると発表。前日の上海総合指数が4カ月ぶりの高値圏まで上昇したことも支援材料になるだろう。