1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続伸。終値は前日比1.38%高の3025.98ポイントだった。深セン成分指数は1.01%高の12112.96ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で9072億9200万元。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前引けにかけてじりじりと上げ幅を拡大し、心理的節目の3000ポイントを回復した。朝方に発表された6月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.2と市場コンセンサス予想の50.5を上回り、前月の50.7から0.5ポイント上昇した。官民で発表された6月の製造業PMIがともに予想を上振れる結果となり、景況感の回復を好感する買いが優勢となった。後場に入ると上げ幅を縮小する場面もあったが、3000ポイント付近の下値の堅さを確認すると再び上向きに転じ、きょうの高値圏で引けた。終値は3月6日以来、約4カ月ぶり高値を更新した。
セクター別では、銀行、保険が全面高となり、相場の上昇を主導。酒造、不動産、建材、証券も買われた。半面、医療、製薬、電子・IT、ソフトウエアなどが安い。
A株市場では、不動産デベロッパーの緑地控股集団(
600606)がストップ高を付け、万科企業(
000002)、保利発展控股集団(
600048)も大幅高。瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)などの酒造株や、中堅銀行の中国光大銀行(
601818)、防犯設備大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、企業向けソフトウエア開発の用友網絡科技(
600588)の上昇が目立った。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が大幅に続伸。半面、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、三七互娯網絡科技集団(
002555)などが売られた。
上海B株指数は0.62%高の214.77ポイント、深センB株指数は0.82%高の879.86ポイントとともに続伸した。