30日前場の香港市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.89%高の24516.44ポイントだった。中国企業指数は0.62%高の9818.17ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で597億HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付き、堅調に推移して前場の取引を終えた。前日のハンセン指数は3営業日続落し、終値は15日以来約2週間ぶり安値だっただけに、幅広いセクターで買い戻しが先行している。29日の米株高も好感された。新型コロナウイルスによる全米の1日当たり死亡者数の減少が続いたことなどで、感染再拡大への警戒感が和らいだ。朝方に発表された2020年6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇し、市場予想を上回ったことも投資家心理を支えたもよう。ただ、ハンセン指数が10日移動平均(前引け時点で24550.23ポイント)を上抜けた水準では上値が伸び悩んだ。
個別では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)も高い。製薬の石薬集団(
01093)と豚肉大手の万洲国際(
00288)は反発した。半面、アジア基盤の生保会社AIAグループ(
01299)が下げ、相場の重荷となっている。前日上昇した創科実業(
00669)と中国神華能源(
01088)も売られた。