休場明け26日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比0.57%安の24640.98ポイントだった。中国企業指数は0.41%安の9895.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で537億6000万HKドルだった。
ハンセン指数はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。100日移動平均(前引け時点で24723.77ポイント)を割り込んで前場の取引を終えた。米国で新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、経済活動再開の減速を警戒する投資家が運用リスクを回避する売りを出したもよう。「香港国家安全法」の制定を巡り、米中関係の悪化も懸念されている。中国本土市場は端午節の休場で、相互取引制度を通じた香港売買は停止している。
個別では、時価総額が大きいAIAグループ(
01299)とテンセント(
00700)が下げて相場の重荷となった。親会社がトランプ米政権から「中国軍が保有または支配する企業」に指定されたチャイナ・モバイル(
00941)は大幅安。同業のチャイナ・ユニコム(
00762)も大きく売られている。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)と同系列の長江インフラ(
01038)が下落。半面、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、製薬の石薬集団(
01093)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が買われている。