休場明け26日の香港市場は売りが先行か。経済活動再開の減速を警戒する投資家が運用リスクを避ける姿勢を強めそうだ。米国で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、移動制限が再び導入される可能性がある。25日のNY株式市場ではダウ平均が1.18%反発したが、前の日の大幅下落を受けた自律反発狙いの買いとみられる。さらに、米中関係の悪化懸念もくすぶる。トランプ米政府が通信設備大手の華為技術(ファーウェイ)など中国企業20社を、「中国軍が保有または支配する企業」に認定した。対象企業は新たな金融制裁を受ける可能性がある。
ただ、電子商取引やオンラインゲームなど、業績が新型コロナの影響を受けにくいニューエコノミー株や、医薬品株が買われて相場の下支えする展開がありそうだ。主要国の中央銀行が一段と金融を緩和するとの期待も根強い。
25日の米株式市場では主要3指数がそろって反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)など大型株が総じて香港終値を下回ったが、HSBC(
00005)は上回って引けた。