ソフトバンクグループの孫正義代表取締役会長兼社長はこのほど、中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)の取締役を退任したことを明らかにした。今年5月にはアリババ集団の創業者、馬雲氏もソフトバンクグループの取締役を退任することが発表されている。孫氏は退任が円満なものであると強調。一方、アリババ集団への投資はソフトバンクグループの大切な財産であるとし、株式を長期保有する意向を示した。『蘋果日報』が25日伝えた。
両社を巡っては、今年4月に孫氏が140億米ドル相当のアリババ集団の株式売却を計画していると伝わり、ソフトバンクが5月、アリババ集団の株式を利用した金融機関との先渡し売買契約で、115億米ドルを調達したことを明らかにしていた。孫氏は2000年に2000万米ドルを投じてアリババ集団の株式を取得。現在、ソフトバンクグループは持ち株比率25.2%でアリババ集団の筆頭株主となっている。
アリババ集団の24日終値は前日比0.64%高の221.40HKドル。