24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.30%高の2979.55ポイントだった。深セン成分指数は0.17%高の11813.53ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7287億7600万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。新型コロナウイルスの集団感染が起きた北京で新規感染者数が落ち着き、国内の「第2波」に対する警戒感が後退したことや、トランプ米大統領が米中通商第1段階合意について「全く変わっていない」とツイートしたことが安心感につながったほか、金融緩和など当局の景気対策に対する期待も根強い。ただ、あすから始まる端午節連休を前に上値追いの動きは限られ、指数は2980ポイント付近で伸び悩んだ。
セクター別では、銀行が全面高。貴金属、不動産、保険も買われた。半面、通信キャリアが軒並み売られたほか、百貨店、航空・宇宙関連、文化・メディアなどが軟調。
A株市場では、証券大手の招商証券(
600999)、不動産デベロッパーの万科企業(
000002)、保利発展控股集団(
600048)、家電メーカーの海爾智家(
600690)、産金の紫金鉱業集団(
601899)が高い。ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)や、テクノロジー関連の大族激光科技産業集団(
002008)、科大訊飛(
002230)、用友網絡科技(
600588)も上昇が目立った。養豚業者の河南双匯投資発展(
000895)が大幅に3日続伸。半面、リチウム電池関連の寧波杉杉(
600884)、国軒高科(
002074)、自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)が安い。医薬品メーカーの江蘇恒瑞医薬(
600276)、上海復星医薬(
600196)や生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)が下げた。
上海B株指数は0.02%高の213.49ポイントと小反発、深センB株指数0.50%高の877.86ポイントと5営業日続伸した。