23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.18%高の2970.62ポイントだった。深セン成分指数は0.78%高の11794.01ポイントと6営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7583億7500万元だった。
上海総合指数は売り優勢で始まったが、前場中盤以降はおおむねプラス圏で推移。米中貿易問題を巡り、朝方にナバロ米大統領補佐官が中国との通商合意は「終わった」と発言したことが伝わったものの、その後、トランプ大統領が「中国との貿易協議は全く損なわれていない」などと否定し、安心感が広がった。深セン市場の創業板指数が大きく上昇したことも支えとなり、指数は終値ベースで3月10日以来、およそ3カ月半ぶりの高値を付けた。セクター別では、酒造の上昇が目立ったほか、医療・医薬、証券が高い。半面、保険や石油がさえなかった。
A株市場では、ソフトウエア開発大手の用友網絡科技(
600588)とゲーム制作会社の完美世界(
002624)が6%台の上昇。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)などが大きく買われた。半面、筆頭株主の株式売却が伝わった通信機器メーカーの中興通訊(
000063)が大幅安。保険大手の中国太平洋保険(
601601)、建設大手の中国鉄建(
601186)などが軟調だった。
上海B株指数は0.17%安の213.45ポイントと6営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.55%高の873.49ポイントと4営業日続伸した。