23日の香港市場は軟調な展開か。北米や南米、中国で新型コロナウイルス感染の再拡大が収束しておらず、投資家が運用リスクを取りにくいと予想する。相互取引制度を通じた中国本土からの資金流入による相場上昇も期待できない。25日の端午節を前に、上海・深セン市場を経由した香港株売買(サウスバウンド・トレーディング)がきょうから停止する。
もっとも、新型コロナの影響を受けにくいとされるハイテク株に買いが入れば、下値は限られるだろう。米上場の中国ハイテク企業がネットイース(
09999)やJDドット・コム(
09618)に追随し、香港でのセカンダリー上場を目指すとの期待も高い。ハンセン指数が引き続き100日移動平均(22日大引け時点で24779.70ポイント)と50日移動平均(同24115.87ポイント)に挟まれたレンジでもみ合う展開がありそうだ。
22日のNY株式市場ではハイテク株主体のナスダック総合株価指数が7日続伸し、10日以来ほぼ2週ぶりに史上最高値を更新した。ダウ平均も4営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は香港コングロマリットの新世界発展(
00017)や公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、食品株の中国旺旺(
00151)が香港終値を下回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が上回って引けた。