週明け22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに小反落。終値は前営業日比0.08%安の2965.27ポイントだった。深セン成分指数は0.29%高の11702.44ポイントと5営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8285億3500万元。
上海総合指数は強弱材料が入り交じるなかで前日終値を挟んだ一進一退の展開となり、方向感を欠いた。上海証券取引所が19日、同指数を1991年の導入後初めて全面的に見直すと発表したことで、証券市場の活性化につながるとの見方から買いが入った。中国政府が打ち出す景気刺激策も投資家心理を支えた。半面、中国や米国での新型コロナウイルス感染「第2波」が警戒された上、前週末が4日続伸だっただけに利益確定売りが重荷となった。中国人民銀行(中央銀行)が午前に発表した最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)は、市場の引き下げ予想に反して前月から据え置きだった。
セクター別では、空運が全面安だった。小売りと石炭、鉄鋼も下げた。一方、通信キャリアが全面高となったほか、証券、航空・宇宙、貴金属が上げた。
A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)と格安航空会社の春秋航空(
601021)、車載電池メーカーの国軒高科(
002074)が反落。宅配事業の順豊控股(
002352)と韵達控股(
002120)がそろって大幅に下落した。半面、招商証券(
600999)や申万宏源集団(
000166)など証券株が総じて大きく買われた。リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、接続ケーブル大手の立訊精密工業(
002475)も高い。
上海B株指数は0.11%高の213.81ポイントと5営業日続伸。深センB株指数は0.09%高の868.67ポイントと3営業日続伸した。