週明け22日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ反落スタートか。前週末のNY市場でダウ平均は3日続落した。米南部や西部を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大し、アリゾナ州やカリフォルニア州などで新規感染者が過去最高を更新した。スマートフォンのアップルが4つの州の一部店舗を再閉鎖することも伝わった。新型コロナの感染「第2波」で米経済の正常化が遅れるとの懸念が強まっている。
また、中国国営の新華社は21日、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会を28−30日に開くと伝えた。「香港国家安全法案」を可決する可能性が高いとみられ、同法案を巡る動きで香港情勢の緊迫化や米中関係の悪化も警戒されそうだ。
19日の香港株の米国預託証券(ADR)は、欧州金融大手のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)、中国国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)などが香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前営業日終値を約250ポイント超下回る水準で寄り付くことになる。