18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小反落。終値は前日比0.07%安の24464.94ポイントだった。中国企業指数は0.07%高の9916.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1216億HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。新型コロナウイルスの感染「第2波」や、きょうから中国の全国人民代表大会(国会に相当)常務委員会が香港国家安全法の審議を始めたことへの警戒感などが相場の重しとなった。指数は寄り付き直後に24100ポイント台前半まで下落。ただ、米中の外交トップがハワイで行った会談を巡り、中国メディアが「建設的な対話」だったと報じたことが伝わると、下げ幅を縮め、中盤以降は前日終値をやや下回る水準でもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、欧州金融大手のHSBC(
00005)や中国石油メジャーのCNOOC(
00883)の下げが目立ったほか、政府系コングロマリットの中国中信(
00267)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が安い。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が5%台の上昇。テンセント(
00700)や瑞声科技(
02018)といったハイテク銘柄が大きく買われた。
中国企業指数構成銘柄では、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が高い。不動産デベロッパー大手の世茂房地産(
00813)やスポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が大きく上昇した。半面、民間ガス会社の新奥能源(
02688)、中堅銀行の招商銀行(
03968)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)がさえなかった。なお、きょう香港セカンダリー上場を果たしたネット通販大手のJDドット・コム(
09618)は公開価格比3.5%高だった。