16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比1.44%高の2931.75ポイントだった。深セン成分指数は1.85%高の11398.97ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7124億2900万元と、商いが賑わった。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。前日に2週間ぶりの安値を付けた後で買い戻しが先行。前日の米株高やきょうの香港などアジア市場の大幅上昇に加え、香港市場からの相互取引制度を通じた本土株売買が大きく買い越したことなども支えとなった。指数は寄り付きで節目の2900ポイントを回復し、その後もじりじりと上げ幅を広げた。セクター別では鉄鋼、通信、電子部品が大きく上昇するなど、ほぼ全てのセクターで買いが優勢となった。
A株市場では、通信機器大手の中興通訊(
000063)や生薬メーカーの東阿阿膠(
000423)の上昇が目立ったほか、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、電子部品大手の欧菲光集団(
002456)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が大幅高。保険株の中国太平洋保険(
601601)、銀行株の招商銀行(
600036)なども大きく買われた。半面、飼料生産大手の新希望六和(
000876)、家電量販店最大手の蘇寧易購集団(
002024)が逆行安。
上海B株指数は1.10%高の209.28ポイントと反発、深センB株指数は0.99%高の865.40ポイントと5営業日ぶりに反発した。