週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前営業日比2.16%安の23776.95ポイントだった。中国企業指数は1.80%安の9655.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1280億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。中国の首都北京での新型コロナウイルスの集団感染の発生や、米国の複数の州で新規感染者が再び増加に転じていることなどを受け、コロナ「第2波」への懸念が高まり、経済活動の正常化の遅れを警戒する売りが優勢。指数は心理的節目の24000ポイントを下回って寄り付いた後、前場は同節目を回復してもみ合ったものの、後場に入ると下げ幅を拡大。ダウ指数先物が下落幅を広げる中、リスクを回避する動きが強まった。終値は6月1日以来、2週間ぶり安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、上昇は長江グループ系公益事業者の長江インフラ(
01038)の1銘柄だけ。電動工具大手の創科実業(
00669)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)の下げが目立った。時価総額の大きいアジア生保のAIAグループ(
01299)が3%超、欧州金融大手のHSBC(
00005)が2%超の下落となり、相場の重荷となった。
このほか、映画のオンラインチケット最大手の猫眼娯楽(
01896)が急落。やカナダ系映写システム会社のIMAXチャイナ(
01970)も大幅安。北京市が映画館などの一時営業停止を決定したことが嫌気された。乗客の新型コロナ陽性確認を受けてダッカ−広州便が4週間の運行停止を命じられた中国南方航空(
01055)や同業の中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)が大きく売られた。