週明け15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前営業日比1.02%安の2890.03ポイントだった。深セン成分指数は0.53%安の11192.27ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7595億1100万元だった。
上海総合指数は安く始まった。前引けにかけて小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあったが、後場に入って下げ幅を拡大。中国や米国での新型コロナウイルスの新規感染者の増加を受け、運用リスクを回避する売りが優勢だった。寄り付き後に中国国家統計局が発表した5月の主要経済統計が市場予想よりも弱い結果だったことも投資家心理を悪化させたもよう。終値は心理的節目の2900ポイントを割り込み、5月29日以来2週間ぶりの安値で終えた。セクター別では、空運が軒並み安となったほか、観光、貴金属、非鉄金属が売られた。半面、医療・医薬、農業・水産業、小売りが買われた。
A株市場では、保険株の中国平安保険(
601318)と中国人寿保険(
601628)、酒造株の貴州茅台酒(
600519)と宜賓五糧液(
000858)が下げた。家電メーカーの杭州老板電器(
002508)、美的集団(
000333)、TCL科技集団(
000100)も安い。一方、車載電池メーカーの寧波杉杉(
600884)とレーザー機器メーカーの大族激光科技産業集団(
002008)は7%超反発。スーパーマーケット運営の永輝超市(
601933)が買われた。
上海B株指数は0.21%安の207.00ポイントと反落。深センB株指数は0.13%安856.95ポイントと4営業日続落した。