ゴールドマン・サックスは最新リポートで、コンテナ海運大手、中遠海運控股(
01919)の投資判断を「買い」に維持した。目標株価は2.9HKドルに引き下げている。『AAストックス』が15日伝えた。
ゴールドマンは、世界経済の成長低迷を背景にアジアの輸送業の見通しは厳しいと指摘。各市場の2020年輸出量は前年に比べ4−20%減少するほか、コンテナやエネルギーの貿易量が2019年の水準を回復するのは2022年以降になるとの見方を示した。また、海運業の2020−21年の予想利益をそれぞれ95−421%、60−142%がそれぞれ引き下げた。ただ、業界の再編などを背景に輸送能力が改善し運賃も上昇すると予想。季節的な要因によりドライバルクも改善が見込まれるほか、マイナス要因はほぼ織り込まれているとし、業界に対して肯定的な見方を示した。
中遠海運控股の株価は日本時間午後4時44分現在、前営業日比7.62%高の2.26HKドルで推移している。