2020-06-12 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:3日続落、米株安を嫌気 新型コロナ「第2波」を警戒
12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.73%安の24301.38ポイントだった。中国企業指数は1.13%安の9832.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で1154億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は全面安で始まった。11日の米株式相場が新型コロナウイルスの感染「第2波」への警戒感から急落したことで、香港市場でもリスク回避の売りが膨らんだ。ただ、各国が打ち出した大規模な金融緩和と財政出動による経済下支え効果への期待は根強い。香港時間の日中の取引で米株価指数先物が上昇したこともあって、指数はじりじりと下げ幅を縮小。終値は2日以来の安値だったものの、寄り付きで割り込んでいた心理的節目の24000ポイントを回復した。幅広いセクターが下げるなか、医療・ヘルスケアが逆行高を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、石油株のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み下落。11日のNY原油先物相場が3日ぶりに大幅反落したことが嫌気された。石炭株の中国神華能源(
01088)も大幅安。国際金融銘柄のHSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も安い。半面、香港地場株の九龍倉置業地産(
01997)や恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)が反発。カジノ株の銀河娯楽(
00027)も買われた。
中国企業指数構成銘柄では、前日上げた電気自動車メーカーのBYD(
01211)と不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)が反落。中国版ゆうちょ銀行の中国郵政儲蓄銀行(
01658)も下げた。一方、セメント大手の中国海螺創業(
00586)と安徽コンチセメント(
00914)が上げた。