11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.78%安の2920.90ポイントだった。深セン成分指数は0.81%安の11243.62ポイントと6営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7209億7400万元だった。
上海総合指数はマイナス圏での推移が目立った。前場は前日終値付近で推移したが、後場に入って徐々に下げ幅を拡大した。指数は約3カ月ぶり高値水準とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、米株価指数先物が時間外で下落していることも嫌気された。セクター別では、保険株が全面安となったほか、食品飲料、家電などの下落も目立った。半面、自動車、IT、非鉄金属などが買われた。
A株市場では、中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)が安い。新型コロナウイルスの影響により2020年の航空業界の赤字額が世界全体で840億米ドルに上るとの国際航空運送協会(IATA)の予想が嫌気された。原油先物価格の下落を受け、シノペック(
600028)やペトロチャイナ(
601857)も売られた。半面、深セン市が新エネ車の登録規制を緩和したと伝わり、BYD(
002594)などが買われた。9日大引け後に免税品小売りの営業免許を取得したことを発表していた王府井集団(
600859)は3日連続でストップ高を付けた。
上海B株指数は0.72%安の207.22ポイント、深センB株指数は0.65%安の859.51ポイントとともに続落した。