10日の香港市場は軟調か。前日のNY市場はナスダック総合が一時10002.50ポイントまで上昇し、史上初の1万ポイントを突破したが、ダウ平均は300.14米ドル安(−1.09%)と7日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、華潤置地(
01109)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を120ポイント超下回る水準で寄り付くことになる。
一方、ハンセン指数は前日まで7日続伸し、心理的節目の25000ポイントを突破。3月11日以来ほぼ3カ月ぶりの高値を連日で更新しており、利益確定の売りが相場の重しとなりそうだ。また、米国では10日まで米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されており、その後の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の会見を控えて、様子見ムードも強まりそうだ。
なお、きょう日本時間午前10時半に中国の5月物価統計が発表される予定。市場予想は消費者物価指数(CPI)が2.7%上昇、生産者物価指数(PPI)が3.3%低下。