9日の香港株式市場でハンセン指数は7営業日続伸。終値は前日比1.13%高の25057.22ポイントだった。中国企業指数は1.12%高の10121.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1242億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は序盤に心理的節目の25000ポイントを上抜け、同水準を上回って推移。終値は3月11日以来ほぼ3カ月ぶりの高値を連日で更新した。前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の上昇を受け、香港市場でも幅広いセクターで買いが優勢となった。米国では経済活動の再開が続くなか、先週末の米5月雇用統計の驚異的改善を受けて景気回復期待が続いた。もっとも、ハンセン指数が100日移動平均(大引け時点で25140.50ポイント)を超えると高値警戒感が広がり、終盤に上げ幅を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国人寿保険(
02628)とAIAグループ(
01299)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)が買われて相場の上昇を主導。香港商業不動産大手の九龍倉置業地産(
01997)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は続伸した。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、不動産投資信託のLink REIT(
00823)が大幅高となった。半面、欧州の銀行最大手HSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が反落して相場の重荷だった。
中国企業指数構成銘柄では、都市ガスの中国ガス(
00384)と華潤ガス(
01193)、不動産開発の融創中国(
01918)が高い。半面、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が大幅に続落。電気自動車のBYD(
01211)、5G関連銘柄の中国鉄塔(
00788)はさえない。