9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.62%高の2956.11ポイントだった。深セン成分指数は0.61%高の11284.24ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6203億1400万元だった。
上海総合指数は寄り付き後にマイナス圏に沈む場面もみられたが、その後はプラス圏で推移。前日に続き、中国政府の政策期待や人民元の対米ドル相場の上昇などが支えとなった。香港市場との相互取引制度を通じた「北向き」資金の流入が続くなか、指数は前場中盤以降、もみ合いながら上げ幅を拡大。結局、きょうの高値圏で引け、終値ベースで3月11日以来の高値を更新した。セクター別では、医薬、酒造、観光が高い。半面、貴金属や通信がさえなかった。
A株市場では、航空関連銘柄の中国国旅(
601888)や中国東方航空(
600115)、医薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)や華東医薬(
000963)が高い。オンラインゲーム運営会社の三七互娯網絡科技集団(
002555)が8%近く上昇。輸送機械大手のウェイチャイ・パワー(
000338)、石炭大手の中国神華能源(
601088)も大きく買われた。半面、家電・半導体ディスプレー大手のTCL科技集団(
000100)が安い。三安光電(
600703)や京東方科技集団(
000725)といったハイテク銘柄が売られた。
上海B株指数は0.11%高の209.28ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は0.07%高の865.49ポイントと続伸した。