2020-06-09 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行も上値重いか、利益確定売りが重荷
9日の香港市場は前日の米株高を受けて買いが先行も、上値が重いか。ハンセン指数は前日に6営業日続伸して3月11日以来ほぼ3カ月ぶりの高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすい。心理的節目の25000ポイントが目先の上値メドとして意識されそうだ。世界の主要株式相場は各国の財政出動と金融緩和を受けて持ち直しているものの、期待先行で買われた面が否めない。あす以降に5月の中国の物価統計と金融統計の発表を控え、実体経済の回復を見極めたいとして見送りムードが強まる可能性がある。米国では10日まで米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。
8日のNY株式相場は続伸。全米で経済活動の再開が続くなか、先週末の米5月雇用統計の驚異的改善を受けて景気回復期待が続いた。ダウ平均は6営業日続伸。ハイテク株主体のナスダック総合は終値で2月19日以来の史上最高値を更新した。8日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型金融株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、HSBC(
00005)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が香港終値を上回った。半面、香港地場銘柄の下げが目立ち、ホンコン・チャイナガス(
00003)、信和置業(
00083)、香港証券取引所(
00388)が香港終値を下回って引けた。