週明け8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.24%高の2937.77ポイントだった。深セン成分指数は0.31%高の11215.76ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6842億8600万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、プラス圏の狭いレンジで推移した。中国政府が経済成長を下支えする措置を本格化させるとの期待から買いが先行。人民元の対米ドル相場が上昇したことも買い安心感を支えた。ただ、週内に発表される中国の経済統計の結果を見極めたいとの気分も強く、後場は上値の重さが目立った。セクター別では、保険が軒並み高のほか、石油、鉄鋼、非鉄金属が買われた。一方、小売りや食品・飲料、公共事業が売られた。
A株市場では、液晶パネル大手の京東方科技集団(
000725)が9%超高と急騰。中国平安保険(
601318)子会社の出資を受け入れると発表した招商局蛇口工業区控股(
001979)や、三安光電(
600703)とのLEDディプレー共同開発で合意したTCL科技集団(
000100)が高い。乳業大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)も大きく買われた。一方、医薬品株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、食品・飲料株の北京燕京ビール(
000729)、仏山市海天調味食品(
603288)がさえない。
上海B株指数は0.46%高の209.06ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は0.49%高の864.87ポイントと反発した。