5日の香港株式市場で、ハンセン指数は5日続伸。終値は前日比1.66%高の24770.41ポイントだった。中国企業指数は0.99%高の10066.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で1348億6000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、前場はおおむね前日終値付近でもみ合い。中盤に米ダウ先物が上げ幅を広げるとハンセン指数も後場に上昇し、終値は3月11日以来3カ月半ぶりの高値圏となった。中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾け、世界各国での経済活動の再開を受けた買いが次第に優勢となった。セクター別ではコングロマリットと不動産・建設が高い半面、必需消費財とITが軟調だった。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、47銘柄が上昇。時価総額の大きいHSBC(
00005)が買われ、子会社のハンセン銀行(
00011)も8%超上げた。九龍倉置業地産(
01997)や太古A(
00019)、新世界発展(
00017)など香港地場銘柄は軒並み大幅高となった。一方、中国インターネットサービス大手テンセント(
00700)が反落。内需銘柄の中国蒙牛乳業(
02319)、恒安国際集団(
01044)も安い。
そのほか、米運輸省が中国の航空会社の米中間運航禁止した措置を見直すと伝わり、北京首都国際機場(
00694)、中国南方航空(
01055)、中国国際航空(
00753)など空運関連が急伸した。一方で前日に高かった華潤ビール(
00291)が下落。都市ガス事業の中国ガス(
00384)、華潤ガス(
01193)がともに売られた。