野村インターナショナルは最新リポートで、万洲国際(
00288)の投資判断を「買い」、目標株価を11.4HKドルに据え置いた。株価が3月から約18%下落し、消費セクターやハンセン指数をアンダーパフォームしていると指摘。新型コロナウイルス、米中対立が万洲国際に及ぼす影響を投資家が過剰に懸念しているとの見方を示した。米国事業に不確実性があるものの、中国事業は高い伸びが見込めるほか、バリュエーションも魅力的な水準にあるとした。『経済通』が5日伝えた。
野村は、新型コロナで米国事業に短期的には下押し圧力が掛かっているものの、感染拡大が抑えられれば工場は段階的に再開するとの見通しを経営陣が示したことに言及。また、経営陣は4−6月期も肉製品の販売がマイナス影響を受ける一方、豚肉価格の堅調に推移していることが生鮮豚肉の営業利益に寄与すると指摘した。
中国事業に関しては、野村は肉製品の販売量が4−6月期に急ピッチで回復すると予想。経営陣は20年通年で肉製品販売量が1桁台前半の増加になるほか、生鮮豚肉も前年を上回ると見込んでいるという。
万洲国際の株価は日本時間午後4時47分現在、前日比3.14%高の6.74HKドルで推移している。