4日のNY株式相場は高安まちまち。経済活動再開の恩恵を受けるアメリカン航空（+41.10％）などの空運株やシティグループ（+4.33％）などの金融株の堅調が続いた一方、FAAMG銘柄などの主力ハイテク株が利益確定売りに押された。寄り前に発表された5月30日分の週間新規失業保険申請件数は187.7万件と前週分改定値の212.6万件より改善したものの、市場予想の180.0万件を上回る悪化となった。ダウ平均は、ボーイング（+6.43％）、ゴールドマン・サックス（+2.02％）などの上昇が支援となり、11.93米ドル高(+0.05％)と小幅に4日続伸したが、S&P500は0.34％安と5日ぶりに反落した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.69％安と5日ぶりの反落となった。金融を除く時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100指数は一時取引時間中の史上最高値を約4カ月ぶりに上回ったが、0.77％安と5日ぶりに反落して終了した。

　懸念された黒人死亡事件への抗議デモは続いたものの、略奪行為などが収まったことで景気回復の阻害要因とならないとの見方が広がった。S&P500の業種別指数は金融、資本財、素材が上昇した一方、公益、不動産、ITなど8セクターが下落。長期金利の上昇が金融株の支援となったが、高配当利回りセクターの公益、不動産は利益確定売りに押された。資本財では、7月の国内線の便数を6月から倍増させるとしたアメリカン航空が急伸し、航空機需要の回復期待からボーイングも大きく上昇した。引け後に決算を発表したギャップは時間外で7％超下落した一方、ブロードコムは約1％高で推移。

海外市況

 指標                        寄値      高値      安値      終値    前日比   騰落率

 NYダウ                    26226.49  26384.10  26082.31  26281.82    11.93    0.05

 S&P500                     3111.56   3128.91   3090.41   3112.35   -10.52   -0.34

 NASDAQ                     9649.65   9716.14   9560.41   9615.81   -67.10   -0.69

 CME225先物                22900.00  22990.00  22495.00  22725.00   -35.00   -0.15

 FT100                      6341.44   6341.44   6341.44   6341.44   -40.97   -0.64

 DAX                       12390.03  12558.24  12326.44  12430.56   -56.80   -0.45

 為替（ドル/円）             108.90    109.19    108.62    109.12     0.23    0.21

 WTI先物                      36.76     37.62     36.38     37.41     0.12    0.32

 金（Gold）先物             1702.80   1729.00   1698.90   1727.40    22.60    1.33

 ※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。