4日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継いで買い優勢で始まるか。3日の米NY株式相場は主要3指数がそろって続伸。経済活動の再開による景気回復期待が高まり、ダウ平均は3カ月ぶり高値を付けた。世界的な金融緩和が続くなか、中国では中国人民銀行(中央銀行)が早ければ月内にも預金準備率を引き下げるとの見方が浮上。積極的な財政政策と合わせ、政策期待が相場を支えるだろう。
ハンセン指数は前日に節目の24000ポイントを上回り、2週間ぶりの高値圏まで上昇。短期的に24500ポイントを上回ってくるとの声(香港経済日報)が出ているが、目先の利益確定売りが出やすくなるなか、米中関係や香港情勢のニュースフローには気をつけたい。なお、きょうは1989年に北京で起こった「天安門事件」から31周年を迎える。
前日の香港株の米国預託証券(ADR)は、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、中国IT大手のテンセント(
00700)などが香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を220ポイント超上回る水準で寄り付くことになる。