週明け1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3営業日続伸。終値は前営業日比2.21%高の2915.43ポイントだった。深セン成分指数は3.31%高の11102.15と大幅に続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7615億8600万元。
上海総合指数はほぼ一本調子で上げ幅を広げ、全面高となった。国内景気の持ち直しを見込む買いが幅広いセクターに波及し、指数は心理的節目の2900ポイントを上抜けて3月12日以来2カ月半ぶりの高値で終えた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が前週に閉幕したことで経済対策が進展し、中国人民銀行(中央銀行)が月内にも利下げなどの金融緩和を打ち出すとの期待が強い。トランプ米大統領が前週末に発表した香港への優遇措置の見直しは想定の範囲内と受け止められ、米中対立への警戒感が後退した。午前に英IHSマークイットが発表した5月の中国の財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、好不況の境目となる50を超えたことも投資家心理を支えたもよう。セクター別では、銀行と通信キャリア、保安設備、電子・ITが軒並み高。
A株市場では、監視システムの浙江大華技術(
002236)、車載リチウム電池の国軒高科(
002074)、光学フィルムの浙江水晶光電科技(
002273)がストップ高を付けた。三安光電(
600703)、欧菲光集団(
002456)、歌爾(
002241)など電子部品メーカーの急上昇が目立った。一方、華潤医薬集団傘下の生薬メーカー、東阿阿膠(
000423)が逆行安。
上海B株指数は2.92%高の206.07ポイント、深センB株指数は0.81%高の856.56ポイントとともに4営業日ぶりに反発した。