2020-06-01 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:3日続伸、2900ポイント回復 通信・銀行株が軒並み高
週明け1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。前場終値は前日比1.97%高の2908.48ポイントだった。深セン成分指数は3.05%高の11073.88ポイントと大幅に続伸した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4607億1400万元。
上海総合指数は寄り付きから一本調子で上げ幅を広げ、全面高の展開。国内景気の持ち直しを見込む買いが幅広いセクターに波及した。前週に閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の後に経済対策が進展し、中国人民銀行(中央銀行)が月内にも利下げなどの金融緩和を打ち出すとの期待が強い。トランプ米大統領が前週末に発表した香港への優遇措置の見直しは想定の範囲内と受け止められ、米中対立への警戒感が後退した。指数は取引時間中として5月19日以来ほぼ2週間ぶりに節目の2900ポイントを回復し、前場の高値圏で引けた。
セクター別では、通信キャリアと銀行が軒並み高。証券、電子部品、ソフトウエアも大きく買われている。
上海B株指数は2.80%高の205.83ポイント、深センB株指数は0.61%高の854.91ポイントとともに4営業日ぶりに反発した。