シティグループは最新リポートで、中国のスマホ大手、小米集団(
01810)の投資判断を「買い」に据え置いた上で、目標株価を12.6HKドルから15.6HKドルに引き上げた。スマホ市場の厳しい経営環境を織り込み、2020−21年の予想EPSについては4−10%引き下げている。『AAストックス』が29日伝えた。
シティは小米集団がこのほど発表した「紅米(Redomi)」ブランドの新シリーズ「Redmi 10X」について、価格は1599元からとなっており、中国の5Gは新たな段階に入ったと指摘。小米集団が恩恵を受けると予想した。一方、2020−21年の世界全体のスマホ出荷台数と平均販売価格を引き下げ、2020年の市場規模は前年に比べ14%縮小するとした。厳しい経営環境が予想されるものの、小米集団は価格面で優れており、消費者にとっては魅力が増していると指摘。華為技術(ファーウェイ)が営業停止などを余儀なくされた場合、小米集団の中国のミドルレンジ−ローレンジ市場でのマーケットシェアは12−13%に上り、2020年のスマホ出荷台数は前年に比べ10%増加する可能性があるとした。
小米集団の株価は日本時間午後4時36分現在、前日比1.02%高の11.94HKドルで推移している。