28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.33%高の2846.22ポイントだった。深セン成分指数は0.27%安の10653.49ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5782億9200万元だった。
上海総合指数は前日の米株高を好感して序盤は高く推移したが、前引け間際にマイナス圏に転落すると、大引けにかけて下げ幅を縮小し、再びプラス圏に浮上してきょうの取引を終えた。香港の「国家安全法」を巡り、米中の対立激化が懸念される一方、景気対策への期待も広がった。セクター別では、保険、証券、銀行など金融関連が全面高。半面、食品・飲料、医療・医薬、農業などが売られた。
A株市場では、中国太平洋保険(
601601)や平安銀行(
000001)などが高い。保険機関が商業銀行の資本性債券に投資する際の要件を巡り、中国当局が規制を緩和したことが好感されたもよう。米中対立の激化懸念からリスク回避姿勢が強まり、中金黄金(
600489)や紫金鉱業集団(
601899)など産金株も買われた。半面、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)の主張をカナダの裁判所が退けたことを嫌気し、関連銘柄とされる深セン順絡電子(
002138)などが売られた。中興通訊(
000063)も安い。
上海B株指数は0.75%安の205.50ポイント、深センB株指数は0.71%安の859.58ポイントとともに続落した。