26日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.88%高の23384.66ポイントだった。中国企業指数は1.37%高の9595.20ポイント。メインボード売買代金は概算で1074億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は終日、ほぼ全面高で推移。始値で心理的節目の23000ポイントを回復し、上げ幅が2%を超える場面があった。各国で経済活動の制限が段階的に解除されることを受け、新型コロナウイルス後の景気底入れを期待する買いが幅広いセクターに波及した。25日の欧州株高や、きょうの中国本土相場と米ダウ平均先物の上昇が投資家心理を強気に傾けたもよう。
ハンセン指数を構成する50銘柄のうち49銘柄が上げた。香港地場の恒基兆業地産(
00012)と新鴻基地産(
00016)、長江インフラ(
01038)が急反発。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)も買われた。製薬の中国生物製薬(
01177)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)は大幅に続伸。国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)も高い。一方、前日に急騰した香港証券取引所(
00388)が反落した。
そのほか、美団点評(
03690)が大きく買われ、上場来高値を更新。前日大引け後に発表した2020年1−3月期決算で調整済み純損失が市場予想より小幅にとどまり、好感されたもよう。世界景気の回復が追い風となるシンガマス・コンテナ(
00716)や、中国の経済対策の恩恵を受ける家電メーカーのスカイワース(
00751)、農機大手のファースト・トラクター(
00038)も大幅高となった。半面、自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)、環境マネジメント企業の東江環保(
00895)が下げた。