週明け25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.15%高の2817.97ポイントだった。深セン成分指数は0.11%安の10592.84ポイントと4営業日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4906億2900万元だった。
上海総合指数は終日、前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合い。強弱材料が入り交じり、相場の方向感を欠いた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催中とあって景気浮揚策への期待が強く、内需関連株が買われて相場を支えた。全人代で審議される香港の「国家安全法」を巡る中国と欧米の対立を警戒した売りが出たが、心理的節目の2800ポイントに迫る水準では買い戻しが入った。セクター別では食品や酒造、石炭、電力が買われた半面、通信、保険、電子部品が売られた。
A株市場では、豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)と牧原食品(
002714)、白酒大手の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)が上昇した。建設株の上海隧道工程(
600820)が大幅高。漢方薬の東阿阿膠(
000423)、雲南白薬集団(
000538)も高い。半面、中国人寿保険(
601628)など保険株の下落が目立った。米商務省の事実上の禁輸リスト「エンティティ―・リスト」に入っている科大訊飛(
002230)、杭州海康威視数字技術(
002415)、浙江大華技術(
002236)はそろって下落。前週末に計33団体・企業が同リストへ追加され、嫌気する売りが出たもよう。
上海B株指数は1.71%高の204.10ポイントと4営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.75%高の859.58ポイントと反発した。