2020-05-25 |
中国/業界動向/金融 |
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本土銀行の20年利益は前年割れの可能性、不良債権増加の恐れ=人民銀
中国人民銀行(中央銀行)の課題研究チームは24日、機関紙『中国金融』でレポートを発表し、本土系銀行の2020年純利益が前年比横ばい、またはマイナス成長になる可能性があると指摘した。新型コロナウイルス感染症で金融リスクが高まり、実態経済の悪化が遅れて金融分野に現れるとの見方を示し、銀行は不良債権の増加に備える必要があるとした。『香港経済日報』が25日伝えた。
2020年1−3月期の本土商業銀行の利ざやは前年同期を0.07ポイント下回る2.1%。ROEは1.15ポイント低下の12.09%。3月末時点の不良債権額は2兆6100億元となり、前年同時から4549億9000万元増え、うち20年1−3月期に1985億9000万元増加した。不良債権比率は1.91%と0.11ポイント増加した。