22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3日続落。終値は前日比1.89%安の2813.77ポイントだった。深セン成分指数も2.22%安の10604.97ポイントと大幅に3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5927億2000万元だった。
上海総合指数は寄り付き天井となり、その後は下げ幅を広げた。きょうから全国人民代表大会(国会に相当)が開幕したものの、李克強首相の政府活動報告はポジティブサプライズに欠ける内容。香港版「国家安全法」の議題入りなどで香港相場が急落したことが嫌気されるなかで売りが加速した。指数は節目の2800ポイントを守ったものの、結局、終値ベースで4月28日以来、3週間半ぶりの安値を付けた。セクター別では、貴金属、医療、保険の下落が目立つなど、ほぼ全てのセクターで売りが優勢となった。
A株市場では、医薬メーカーの上海復星医薬(
600196)や延安必康製薬(
002411)、酒造大手の宜賓五糧液(
000858)、電子部品メーカーの歌爾(
002241)が大幅安。中国平安保険(
601318)や新華人寿保険(
601336)といった金融株の下げも目立った。半面、造園・緑化会社大手の北京東方園林環境(
002310)や、養豚業者の牧原食品(
002714)が逆行高。監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)が買われた。
上海B株指数は1.98%安の200.67ポイントと3日続落、深センB株指数は1.94%安の853.17ポイントと反落した。